個展
グループ展
他に参加。
受賞
彼女の描く植物は、一つ一つが輝いており、圧倒的な存在感を示す。描かれた花は、美しく人工的にアレンジされた静物画では決してなく、彼女曰く「雨にも風にも負けず朽ちても強く生き続ける」、地に根付いた花や木々である。 画面一面にはモチーフが強く、自由に、まるで「生きること」「存在すること」の喜びを謳歌しているように描かれている。フィンランド留学中に、そのモチーフが世界的に有名なマリメッコに認められ、そのデザインに採用されたというキャリアの持ち主である。
軽妙なタッチで、空気感を表現するようなアクリル作品が流行る今日この頃、油絵の具のあとを重厚に残しつつ、力強くスピーディーな筆致で生命を表現する児玉は、「洋画」「現代美術」、あるいは「具象」「抽象」といった範疇に属さない異色の作家と言えよう。