#0006
2018年12月28日(金)〜 2019年2月13日(水)
オープニングパーティー : 1月10日(木)18:30~20:00
@ANA Intercontinental Tokyo (溜池/六本木)
Art Platform Tokyoは、2018年年末・2019年新春の特別企画として、書家の柿沼康二と日本画家の楚里勇己、磯部光太郎の展覧会「舞MAI」を、MARUEIDO JAPANと共同開催いたします。
存命書家として初めて現代美術館(金沢21世紀美術館)で個展を開き、現代作家とのコラボや海外のアートフェアと、積極的に活動の場を広げている柿沼康二。彼は、「書はアートたるか、己はアーティストたるか」と言う命題のあくなき追求を掲げ、書を進化させています。一方、現代的な色彩センス、構成力で絶大なる支持を得ている楚里勇己、そして、先日N Yで初個展を成功させた磯部光太郎は、2018年春に同ホテルにて好評を得た日本画展以来2度目の出展です。楚里は日本の四季の花を、磯部は長年の取り組んでいるビオトープをテーマに新春を飾ります。
今回展示会の一角では、3人の作家がそれぞれのテーマを表現する競作も披露いたします。全身を使い、最後まで一気に完成させる書の世界を「動」とすれば、丁寧に時間をかけてその瞬間をその絵に閉じ込める日本画は「静」と言えましょう。敢えて、書家に「静」、日本画家に「動」という命題を与えたら、それぞれいかに表現するのでしょうか。1階に展示された「書の静」、「日本画の動」も是非お立寄りください。
「筆が宙を舞い、紙の上でダンスをしている感じ」と、柿沼は作品制作を表現しました。どうぞ3人の新春の筆の舞をお楽しみください。
柿沼康二
1970年栃木県矢板市生まれ。5歳より筆を持ち、柿沼翠流(父)、手島右卿、上松一條に師事する。東京学芸大学教育学部芸術科(書道)卒業。2006-2007年、米国プリンストン大学客員書家を務める。2013—2014年に金沢21世紀美術館にて個展、NYメトロポリタン美術館、ワシントンDCケネディセンター等でパーフォマンスを披露。2012年春の東久邇宮文化褒賞、第4回手島右卿賞、独立書展特選、独立書人団50周年記念大作賞、毎日書道展毎日賞(2回)、等受賞歴多数。NHK大河ドラマ「風林火山」(2007)、北野武監督映画「アキレスと亀」、角川映画「最後の忠臣蔵」等の題字、「九州大学」銘板用作品等を揮毫。MARUEIDO JAPAN(溜池)にて2019年1月に個展開催。
楚里勇己
1985年愛知県生まれ。日本美術院院友の楚里清を父に持つ。2010年に東京藝術大学美術学部絵画科日本画卒業。2011年に東京・青山のレストラン「アンレーヴ」にて初個展を開催。現在は千葉県流山市を拠点に、日本全国で積極的に発表を続ける一方、自動車のレクサスや、ミラ・ショーン、アクアスキュータム等のファッションブランドとも積極的にコラボをする。「第4 回郷さくら美術館『桜花賞』」で奨励賞を受賞、収蔵ホテルオークラ福岡等。
磯部光太郎
1970年東京生まれ。東京芸術大学日本画科卒業、同大学修士課程日本画専攻終了。天龍寺天井絵制作、国宝中尊寺金色堂(岩手)内陣巻柱復元模造参加、野村萬斎の長男、野村裕基初舞台記念扇制作。日本国内をはじめ、ブラジル、米国、英国、台湾、フランス等で個展、グループ展にて活躍。今年はNYのResobox Chelsea Galleryで米国で初の個展を成功させた。