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“磯部光太郎/野口満一月/楚里勇己 三人展 Irodori/彩り”

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“磯部光太郎/野口満一月/楚里勇己 三人展 Irodori/彩り”

2018年3月7日〜6月18日

海外の現代アートの世界では、美術史の脈略に沿った作品(例えば、「スーパーフラット」で世界に進出した村上隆氏)や、社会問題を取り上げる作品が主流である。しかし、屏風、襖絵作品などの傑作を生み出した日本画にとって、「装飾性」は大切な要素の一つだ。「装飾的(decorative)」という言葉は、今の現代アートにおいて、ネガティブに使われることが多い。事実、外国でも人気がある若冲の作品も「装飾的」と言えるだろうが、現在でも十分に「かっこいい」と思えるし、海外でもファイン・アーツと認められている。今回の展覧会に参加する楚里勇己は、自分のコンセプトを「現代の住空間を彩る日本画」と堂々と宣言している。日本の伝統技法を継承しながら、さらに、今のライフスタイルに馴染む作品は、グローバルにも認められる可能性が十分あるのではないだろうか。

 

独特の「もみ紙技法」で金箔を使い、幽玄な世界を創る野口満一月(みつき)、特徴的な美しい線を使い、ビオトープを描く磯部光太郎、日本の花を現代的にビビッドな色彩で表現する楚里勇己。今展覧会では、花や自然の描写を得意とする3人が、桜をはじめ、日本の春の花を三人三様に表現する。コンテンポラリー・アート・ギャラリーが集まっている六本木で、敢えて日本画で日本の春を彩る展覧会の前期は桜を中心に、後期は晩春の花と、春の彩りを二部構成で展示したい。

 

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