畑山太志 | My Armchair ⁄ 私の肘掛け椅子展

ARTISTS

Photo by Kohei Hanawa

畑山太志 Taishi Hatayama

1992年神奈川県生まれ。2017年に多摩美術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画研究領域を修了。視覚では捉えることができないものの、自然の場で身体が確かに感じ取る空気感や存在感の視覚化を試みる畑山は、彼が「素知覚」と呼ぶ、知覚の外側ではない本来身体が持っているはずのありのままの知覚を手がかりに、目に見えない世界を表象する。2014年に白を基調とした絵画作品で「第1回CAF賞」の優秀賞と名和晃平賞を同時受賞後、自然のさまざまな現象が持ちうる環世界や植物が多様な生物とともに形成するネットワーク、さらにはデジタルやAIまでをも含みこむ現代における新たな自然など、多様なモチーフをベースに制作を展開する。近年の主な個展に、「素知覚」(EUKARYOTE/東京、2020)、「時はぐれ」(SEZON ART GALLERY/東京、2017)。主なグループ展に「Rejoice! 豊かな喜びの証明」(アキバタマビ21/東京、2020)、「attunement」(The 5th Floor/東京、2020)、「神宮の杜芸術祝祭」(明治神宮ミュージアム/東京、2020)、「網膜と記憶のミトロジー」(セゾン現代美術館/長野、2018)などがある。

ステートメント

目には見えないけれど、身体がたしかに感じ取る空気感や存在感がある。そのような感覚を感じ取ってはいても、言葉にすることが困難なためか、明確にそれがなんなのかを示すことは難しい。しかしだからといってそういった経験はないものとされてはならない。自らがたしかに生きているこの空間において、今感じ取っていることに敏感になること。ありのままの存在に感覚を研ぎ澄まし、構造化される前の創造の舞台としての場を体験すること。素知覚は、私がこの世界にいることを肯定してくれるものだ。


畑山太志の描く絵は名建築の設計図のようである。
細部にわたって詳細に描き込まれた設計図というものは、読み解き理解を深める事でその空間を頭の中で構築し体験することが出来る。
同様に、畑山の絵と対峙し続けることで、彼にしか見ることが出来ない世界の一端に触れることが出来る。時に光り輝き、時に深い闇に包まれたその世界に。

推薦者 松葉邦彦
株式会社TYRANT代表取締役・一級建築士

オフィシャルサイト

WORKS

明晰であること

明晰であること

キャンバス、アクリル

1303×1620mm

2021

616,000 円(税込)

目には見えないが、身体がたしかに感じ取る空気感がある。また風景にはその表層では見えてくることのない存在の奥行きのような深さを感じる。
木々のざわめきや水面の広がりが放つヴェールのような空気に調子を合わせていくと、心に新鮮な風が吹き、頭が冴えるような感覚になる。それによって私は物事を判断する明晰さを取り戻すことができる。

展示場所: 3階⑬


星図 #5

星図 #5

キャンバス、アクリル

803×1000mm

2021

319,000 円(税込)

光の経験は、私に今生きている時間感覚から遠のかせるような没入的な体験を与える。例えば、それは眼底検査の強烈な眩しさや、夜の空に浮かぶ火星の光だ。
また私にとって、人間や動植物、事物のみならず、それらが存在する場所そのものも生命である。絵画のなかでの筆触の一つ一つもまた生命であり、それらの重なりによって場が構築される。
《星図》シリーズは没入的な光の体験と、場所=生命という認識の感覚的な統合で生まれる。

展示場所: 2階⑪


星図 #6

星図 #6

キャンバス、アクリル

530×410mm

2021

115,500 円(税込)

光の経験は、私に今生きている時間感覚から遠のかせるような没入的な体験を与える。例えば、それは眼底検査の強烈な眩しさや、夜の空に浮かぶ火星の光だ。
また私にとって、人間や動植物、事物のみならず、それらが存在する場所そのものも生命である。絵画のなかでの筆触の一つ一つもまた生命であり、それらの重なりによって場が構築される。
《星図》シリーズは没入的な光の体験と、場所=生命という認識の感覚的な統合で生まれる。

展示場所: 2F⑥

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